聴導犬の説明
聴導犬は、耳の不自由な人の自立と社会参加をサポートします。人と犬の実りある“共生”を目指して…私たちは聴導犬を育成しています。
聴導犬の役割は、玄関チャイムや電話の呼び出し音、やかんの沸騰音、お風呂のタイマー音、目覚まし時計のアラーム音などを聞き分け、飼い主へ合図して必要な情報を正確に伝えることです。さらに必要に応じて「音」の発する方向へ飼い主を誘導します。特に、危険を知らせる火災や災害の危険警報音に対しては、飼い主を目覚めさせたり、安全な場所への避難を促して、飼い主の命を守る働きをしたりします。
聴導犬のはじまり
世界初の聴導犬が世に生まれたのは、1966年のアメリカ合衆国の聴覚障害者が、自分の飼っていた愛犬を、「様々な生活の音に対応して自分に教えてくれる犬に訓練してほしい」とドッグトレーナーに依頼したことが始まりでした。日本では、2002年に「身体障害者補助犬法」が施行されて、やっと本格的な聴導犬育成が開始されました。