介助犬の体制について
介助犬育成の体制づくりや、使用者への配慮の説明です。
介助犬育成団体は、使用者が介助犬に求める様々な介助ニーズに対応するため、相当な経験を有する訓練者を配置するとともに、専門家等の協力体制を確保しなければなりません。訓練者等は、使用者のプライバシー保護に十分留意しなければなりません。
訓練者の要件
- 人と犬に対し愛情と思いやりを持ち、安全性に関する責任を持って訓練を実施しなければならない。
- 犬の飼育管理及び訓練を適正に行うための必要な知識及び技術を有していること。
- 犬の社会適性及び作業適性についての評価と選択ができること。
- 介助動作訓練及び合同訓練を行う訓練者は、障害、疾病及びリハビリテーションについての基礎的知 識を有していること。
専門職の協力体制
介助犬育成団体は、医師、獣医師、作業療法士、理学療法士、社会福祉士等の専門的知識を有する者の協力体制を確保しなければなりません。 少なくとも次のような評価等は、介助犬育成団体のみによって行われるのではなく、その内容に応じ、専門的知識を有する者とともに行われなければなりません。
- 候補犬導入段階における犬の身体面及び性質面の適性評価(特に身体面では、代表的遺伝性疾患で 問題となる眼、心臓、関節の評価を含む)
- 使用者の適性・適応評価。
- 使用者のニーズ評価と介助訓練計画の作成。
- 使用者と候補犬との適合評価。
- 合同訓練終了後の総合評価・判定。
その他の協力体制
介助犬育成団体は、必要に応じて、地域の障害関係施設、福祉関係者、ボランティア等の協力体制を確保しておくこと。